院長の思うこと

7:2:1の法則

動物病院は当然動物の診療を行うところですが、残念ながら動物に満足してもらうことはありません。獣医師は動物に嫌われるばかりです。痛いことばかりをしますからね。

ですから、動物診療の目的は、飼い主さんに病気を理解してもらい治療の手助けをしていただくことになります。

当然、一回の治療で治る病気もあれば、一生治らない病気もあります。また、診断に時間がかかったり、診断がつかないこともあります。

そこで問題になるのは、獣医師と飼い主さんとの信頼関係になります。

最近は、ネットに多くの口コミサイトがありますので、リアルタイムで私の評価を知ることができます。

落ち込むような低評価の書き込みが多いのも事実ですが、こちらの真意とはかけ離れた受け取り方をされている場合が多々あります。私のコミュニケーション力の不足かもしれません。

人の病院なども口コミサイトに悩まされていると聞きます。飲食店などはもっとひどいかもしれませんね。

心理学者アドラーは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と言っています。

健康や金銭問題の悩みもありますので、これは言い過ぎかもしれませんが、対人関係の問題は、確かに自分に占める比重が大きく、具体的な解決策がない大きな問題であることは間違いありません。

しかし、私が尊敬する精神科医の樺沢紫苑先生は、4000年以上前のユダヤの格言である7:2:1の法則を取り上げ、対人関係の問題を軽く笑い飛ばしています。

その内容は、10人いれば、一人は自分のことを嫌うが、2人は自分のことを好きになってくれる。残りの7人はサイレントマジョリティーで好きとも嫌いとも思っていないというものです。

確かに、10人も集まれば、全員が自分を好きになってくれることなんてありませんよね。1人は気が合わない人がいるものです。

世の中、そんな割合で釣り合っているのではないでしょうか。

私を嫌う人がいても当然なんです。年間延べ5000~6000人と話しているのですから。

職場などで、もし対人関係に悩んでいる方がいるとしたら、この7:2:1の法則を思い出してみてください。少しは気が楽になるのではないでしょうか。


たんぽぽ動物病院 のぞく猫たち